そろそろMi5から乗り換えたくなってきたので

経緯

今まではXiaomi Mi5の RAM 3GB/ROM 64GB 版で、自ビルドしたFlokoを入れて使っていましたが、RAMが足りていないのか、カメラを起動すると他のアプリが十中八九落ちてしまう状態になりました。ひどいときにはchromeを起動しただけで他のアプリが落ちてしまうことも有り、Mastodonをたまに見ながら検索を行うことがやりずらくなりました。
バッテリーも弱くなってきて流石に辛いので、新しい端末を探すことに。

新端末の要件

  1. ノッチが無いこと

    ノッチが付いているくらいならベゼルが太い端末の方がマシ、と思っているくらいにはノッチが嫌いなので、これはかなり重要でした。

  2. BLU可能でカスタムROMが使えること

    新しい端末でもFlokoを使っていきたかったので。

  3. QCかUSB-PDに対応していること

    独自の急速充電を採用しているメーカーがありますが、機種ごとに充電器を使い分けることは避けたかったので。家にある充電器はほとんどがQuick Charge対応ですし、所持しているモバイルバッテリーもQuick Charge対応なので、Quick Charge対応機であれば不便になることはないでしょう。 USB-PDの充電器も1つだけですが持っていますし、USB-PD対応機は増えてきているので、QCに非対応でもUSB-PDに対応していればいいかなと考えていました。

  4. 6GB以上のRAM容量

    Mi5から乗り換えることになった最大の理由がRAMの少なさだったので。今が3GBの機種なので、4GBの端末を買ったところでまたすぐに足りなくなるのでは…と思い、6GB以上を基準としました。

  5. 安いこと

    当然ですがお財布に優しければ嬉しいです。新品で見つからなかった場合には、2017年ごろ発売の中古を探していたと思います。

  6. 128GB以上のROM容量

    ここに書きましたが、これはあまり意識していませんでした。RAMが6GB以上な時点で、ROMは128GB以上の機種が用意されているでしょうし。また、Mi5はROM 64GBでしたが、たまにファイル掃除を行えば不自由なく使えていましたので、値段が高い場合には64GBでも良いと思っていました。

購入したRedmi K20 Pro のスペック

いろいろなサイトに詳しく書かれているので軽く

  • Snapdragon 855
  • RAM 8GB
  • ROM 128GB
  • 4000mAh / QuickCharge4+対応
  • 画面内指紋認証
  • ポップアップ型インカメ
  • 送料抜きで38,876円(送料2,240円)
  • 黒色

対応バンドが若干違いますが、Xiaomi Mi 9T Proという名前でも販売されています。白色が気に入りましたが、数千円高くなっていたので諦めて黒を選びました。コスパはすごいですね、さすがXiaomi。BLUも時間はかかるものの可能ですし、XDAに非公式LineageOSが公開されていました。

スマホでゲームはやらないので、Snapdragon 730を搭載したRedmi K20でも性能的には問題ありませんが、そちらはQuickCharge非対応だったので…と書きながら一応調べたら、K20の方はQuickCharge3.0対応と書かれていて泣いています…(非対応だと思いこんでいた)。QuickCharge4+対応のK20 ProならUSB-PDでの充電も可能ですが、はたしてこの価格差にその価値はあったのか…うごご…

気を取り直して、K20 Proのインカメはポップアップ式となっており、使わないときは端末内部へ収納される仕組みになっています。どうせ自撮りをすることはないですし、顔認証も使っていなかったのでノッチが消えてとても良かったです。指紋認証は画面に埋め込まれているので、ベゼルはかなり狭くなっています。

RAM 6GBのモデルと8GBのモデルで差額が2千円以下だったので、後で後悔するよりは…と思って8GBモデルを選びました。実際使ってみると6GBで十分であることがわかります。 おい

キャッシュ込みで使用量をみるといい感じに使ってくれているみたいですが。

購入から到着まで

K20 ProはAmazonでも販売されていましたが、送料を考えても1万円近く安く買える、AliexpressのMi Global Storeで購入することにしました。2019/08/21に注文し、2019/09/02に届きました。

注文から2日後に「Chinese版を選んでいるけど大丈夫? Global Rom入ってるやつを希望しているなら注文し直してね」というメッセージがセラーから届きましたが、それ以降は音沙汰がありませんでした。流石に少し心配になったので28日に確認のメッセージを送ると、29日に荷物のトラッキングナンバーを教えてもらえました。30日にDHLが荷物を受け取り、9月1日に日本に到着し、佐川急便に引き渡されて2日に届きました。

DHLに渡りさえすればあっという間ですね。

開封、そして…

公式に多言語対応しているのはMi 9T Proの方ですし、少しでも安くするためにGlobal ROM版ではなくChinese ROM版を買ったので、日本語が入っていません。どうせBLUすれば別のROMを入れますので、とりあえず英語で使うことに。

BLUまでは168時間=1週間でした。機種によっては360時間だったり30日以上掛かるものがあるらしいので、マシな方なのでしょうかね。適当にカスタムROMの情報を集めながら、プリコネRをプレイして待ちました。

そしてBLU。

リカバリーには毎度おなじみのTWRPを使うつもりでしたが、Orangefox Recoveryという面白そうなものを見つけたのでこちらを使ってみることに。設定項目が沢山あった。

カスタムROMはとりあえず、XDAで公開されていた既存の非公式LineageOSを入れて動作具合を確認してみました。顔認証に少々難があったものの、それ以外は大きな問題がなさそうだったのでFlokoをビルドしてみることにしました。

Floko Build Battle

とりあえず非公式LineageOSで使われている(とされている)ソースを使ってビルドを行いました。ポップアップカメラなど、ほとんどは動作したのですが…なぜか指紋認証だけが使えない。試しにPEで使われていたソースを少し改変して、ビルドに使ってみても指紋認証は使えない。他にもいくつかのソースを試してみましたが、そもそもSetupWizardが強制終了したり、セットアップができても指紋認証は使えませんでした。

BLUしてから更に1週間が経過し、Flokoを使うのをやめて当分の間はMIUIにすることを考え始めていた頃、この投稿を発見しました。このコミットが含まれているリポジトリのソースを使用してビルドしてみると、しっかり指紋認証が動作するFlokoが出来上がりました。

今はこのFlokoを使っていますが、問題といえば偶にディスプレイの電源が入らなくなるくらいで(これは再起動で直る)、ほとんど不満なく使えています。ポップアップカメラの挙動など、細かい部分で気になることはありますが、今の所は再起動でほとんど解決していますし、そのうち安定もするでしょう。

使ってみて

画面が広いと一度に表示される情報量が増えて良いですね。片手で使うにはつらいかもしれませんが。

バッテリー持ちはかなり良いのではないでしょうか。さすが4000mAhのバッテリー。私の使い方なら、多少我慢すれば充電せずに2.5日は使えそう。付属の充電器は18WのものですがUSB-PDで27W充電も可能らしいので、より速い急速充電が可能で良いですね。27W充電器を買うつもりありませんが。

Flokoを使用していても指紋認証に大きな不満を抱いたことがなく、そこそこ快適です。若干スピードが遅いかな、と感じることもありますがこれは仕方ないでしょう。顔認証に関しては、ディスプレイの電源が入るたびにインカメが必ず出てくるのが少し怖くて使っていません。どうせポップアップしなければいけない分、認証速度は遅いでしょうし…

ポップアップカメラのところに付いている通知LEDは、見にくいのであまり意味はないように思います…ケースを付けているとなおさら見えませんね。発光色も赤で固定(少なくともも本体が黒の場合は赤のみ)なので、電池残量をなんとなく把握することもできません。まぁ私は元々通知LEDをあまり見ていなかったので、あまり気にしてはいませんが。むしろ暗いところだと通知LEDが眩しくて厄介だと思うこともあったので、この配置のほうがいいのかもしれない

辛いところを挙げるとすれば、重いことですね。Mi5が129gだったので、191gのK20 Proはどうしても重く感じてしまいます。Mi5が軽すぎるだけみたいですが。

アクセサリー

数千円の商品のためにAliexpressで購入して何日も待つのは嫌だったので、2つともAmazonで買いました。

画面フィルムはPDA工房の9H高硬度アンチグレア仕様 PETフィルムを使っています。インカメなどが無いと、フィルムの位置決めが少々厄介ですね。地味に難しかったです。正直言ってあまりフィルムの重要性を感じていないので、これが傷ついてきたらフィルム無しで使うと思います。Mi5のときは一度もフィルムを貼らずに使っていましたし。

ケースはK20 Proに付属しているモノもかなり良かったのですが、少々滑りやすいのと、ピッタリすぎて端末との間にカードを挟む隙間がありませんでした。Mi5のときからスマホとケースの間にTOICAを挟んで使っていたため、これが挟める余裕がありそうなケースを探しました。結果、Amazonで見つけたよくわからないメーカーのものを選択。レビューが一切ないので少し不安でしたが、上部スピーカーの部分だけ軽く凹ませてスピーカーに干渉しないようにしたり、インカメにケースが映らないように凹ませてあったりと、形の完成度は十分なものだと思います。私の所持しているType-Cケーブル(よくケースとぶつかり合う)も問題なく接続できましたし、とりあえずは満足です。落下への対策にどれだけの効果があるかはわかりませんが。

おまけでスマホスタンドも付属していましたが、こちらの品質は本当におまけ程度でした。

最後に

K20 ProでなくともK20で十分だった説が尾を引いています…。使っているうちにK20 Proで良かったと思えるものを発見できるといいですね。

Mi5はIR-Blasterを内蔵していたため、家電のリモコンとしても使えて大変便利でした。価格を考えると仕方ないことかもしれませんが、K20 Proにも内蔵されているとよかったです。