どこにも日本語の購入レビューが無い…だと…
タイトルの通り、Lenovo ThinkVision P27u-10を購入しました。プロフェッショナルクラスに属する、Adobe RGB99%、sRGB145%の色域に対応した、27インチの4Kモニターです。Lenovo公式サイトにすらしっかりとしたスペック情報がまとまっておらず、商品を選ぶときに苦労したのでレビューという程のものではありませんが色々と書くことにしました。
仕様
ThinkVision P27u-10 | |
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画面サイズ | 27インチ |
解像度 | 3840x2160 |
パネル種類 | IPS |
コントラスト比 | 1000:1 |
リフレッシュレート | 60Hz@4K(23Hz~80Hz) |
応答速度 | 4ms/6ms/14ms (extreme/default/off) |
光沢 | ノングレア |
搭載端子 | DisplayPort1.2 HDMI2.0x2 USB3.1 Type-C (Upstream)(DP1.2 Alt)(USB PD 45Wまで対応?) USB3.0 Type-A (Downstream) x 3 USB3.0 Type-A Gen1(Downstream)(BC1.2) 3.5mm音声出力 |
エルゴノミクス | VESAマウント: 100x100 mm 前後チルト: -5°~30° 左右スイベル: -45°~45° 高さ調節: ~110mm ピボット: -90°~90° |
その他機能 | Adobe RGB 99.5%, sRGB 145.7%, DCI-P3 97.9%, BT.709 99.5%対応 ブルーライト軽減機能 専用ソフトウェア「ThinkColor」 |
寸法/表示領域 | 611.6×403~513×269.8 mm/596.74×335.66 mm |
スタンド付き重量(公称値) | 6.95kg |
付属品 | DPケーブル(1.8m) USB 3.1 C-Cケーブル(1.8m) USB 3.1 C-Aケーブル(1.8m) 電源コード(1.8m) 3-2Pin変換プラグ ThinkColorインストールディスク Color Calibration Factory Report |
端子周りの仕様がまとまってなさすぎる
USB3.1 Type-C Gen1(DP1.2 Alt)(USB PD 45Wまで対応?)
- 公式商品ページの概要欄に以下の記載があります
USB Type-Cポートは、USB3.0データ転送/外部電源供給/DisplayPort出力機能対応
- DisplayPort出力は、海外公式ストアの方でDP1.2との記載あり。
USB PDについては、海外フォーラムなどで45Wまで対応しているとの投稿がありますが公式には確認できませんでした。具体的に何Wまで出力できるか確証はありません。- (追記) ThinkPad X1 Yoga 2018にて、45W給電が可能なことを確認しました
- 公式商品ページの概要欄に以下の記載があります
ThinkColorはこちらからダウンロードも可能
購入から到着まで
Lenovo公式通販で9月19日に購入しました。最短3-4週間程度で出荷予定と書かれていましたが、9月21日には出荷報告のメールが届きました。日通NECロジスティクスによって24日に日本へ到着し、25日にヤマト運輸へ輸送委託、26日に受け取りました。
製造日が20年6月28日のものでしたので、予定に反してちょうど1週間で到着したのはたまたま在庫があったからでしょう。
開封と本体チェック
Thinkが踊ってるタイプの箱でした。箱の大きさは450×735×210で、ビニールでグルグル巻きにされていたため、開けるだけで一苦労…。中に発泡スチロールはなく、紙製の梱包材が使用されていました。
組み立てはスタンドをガチャっとはめて台座をネジ止めするだけです。手でネジ止めできるため工具は不要ですし、ディスプレイ部分は寝かせたまま完成するため非常に楽です。箱に巻き付いていたビニール剥がすほうが大変
組み立てが終わった段階で重さを図ってみると7.05kgでした。公称値は6.95kgですので誤差の範囲ですね。
正面は左下にThinkVisionロゴと右下にOSD操作ボタンがあるだけです。Lenovoロゴを出さずにThinkVisionブランドのみを出すのは個人的に好印象です。上左右のベゼルは8mmの極細となっています(下ベゼルは22mm)。
OSD操作ボタンは左から”終了”, “入力切替(左)”, “輝度(右)”, “メニュー(OK)”, “電源”が並んでいます。OSDの操作が少々直感的ではありませんが、よく使う機能はすぐに呼び出せるようになっているので大きな問題にはならないでしょう。
背面は左上にLenovoロゴ、VESAマウントの下に左から電源, HDMI×2, DP, Type-Cのコネクタが並んでいます。VESAマウントの右には音声出力端子とType-Aコネクタが4つ。一番下のType-AコネクタはUSB Battery Chargingに対応しています。USBコネクタからの電源供給を常に行うかは、OSDから設定が可能です。電源コネクタの左下にはセキュリティロックケーブル用スロットもあります。
スタンドのところにある赤色のケーブルクリップがいいアクセントになっていますね。ここにもLenovoロゴがあります。付属の電源ケーブルが、このケーブルクリップに通しにくいのが難点か。
取扱説明書にはケーブルクリップの穴を広げる事ができるような図が載っていますが、どうやるのかわかりません。下に移動できるような構造では無い気が…
台座は若干盛り上がってる感じになっています。上に物を置くまで気が付きませんでした…
リフレッシュレートについて
公式サイトで「推奨リフレッシュレートは(垂直周波数)23-80Hz」と表記されていますが、標準プロファイルでは基本的に60Hzまでとなっています。具体的には720×480(70Hz)を除くそれ以外の解像度では60Hzまでしか利用できません。(ユーザーズガイドの2-9に各解像度ごとのリフレッシュレートが記載されています)
NVIDIAコントロールパネルからリフレッシュレートのOCが可能ですが、私が試した限りでは4Kでは67Hzが最高でした。FHDでは70Hzを超えることができましたが、4KモニターでリフレッシュレートのためにFHDまで下げることもないでしょう。基本的にはリフレッシュレートは60Hzまでと考えておいたほうが良いです。
1週間位使ってみて
リフレッシュレートは67Hzで使っていますが、問題は発生していません。個人的には60Hzから大きな変化を感じないので、下手に負担をかけるような設定にするほどのメリットが有るかと言われると微妙。そのうち60Hzに戻すかも。
ディスプレイを回転(ピボット)させる場合にはスタンドの高さを最大まで上げるか、ディスプレイを上向きにする必要があります。スタンドを最大まで上げても少々上向きにしておかないと、ディスプレイの角が机と衝突します(した)。もう少しスタンドが高くできたらなぁと思う瞬間でした。
DDC/CI(Display Data Channel Command Interface)に対応しているため、Windows側から輝度の調節などが可能。ThinkColorから色々と操作ができるため当然といえばそうですが。ThinkColorに抵抗があっても、別のソフトウェアでもある程度操作ができますね。
Type-C端子の右隣に端子1つ分くらいのスペースが存在するので、DisplayPortかType-C端子がもう一つあれば と欲が湧いてきます。加えてDisplayPort1.4に対応していれば4Kディスプレイ2つ分までのデイジーチェーンが可能な帯域が利用可能になるので、PC周りのケーブルがスッキリするのになぁと思ったり。
おわりに
いくつか不満点のようなものを書きましたが、「でもこれクリエイター向けであってゲーミング向けではないし…」となるような内容ばかりですので、きちんと理解して買えば大きな問題はないでしょう。
Lenovoはもう少し商品サイトに情報をまとめる努力して
ほぼ書き終えた頃になって、他国の商品ページにスペックがかなり纏まっていることを発見したときの悲しさ…